お勧めしたい自閉症の漫画 ムーちゃんと手をつないで【あらすじ感想】
ムーちゃんと手をつないで 1話感想(一部ネタバレ有りご注意下さい)
息子の発達障害の可能性を疑ってから今までたくさんの本や漫画を読みましたが、
最近Twitterで知り今までの中で1番共感した漫画です。
そして作者のみなと鈴さん、すごく良い方でフランクに絡んでくれます!
最新話はこちら↓
あらすじ
季節はもう寒くなってきた頃に産まれた睦ことムーちゃん。
夫の充洋が一生懸命バイバイ、行ってきますと行ってもキョトンとした顔で無反応。
一歳半検診が近くなってもバイバイもパパママも言えず少し心配…。病院で一度見てもらった方がいいのだろうか?と悩む彩。
そして1歳半検診で周りの子との違いに愕然とする。
1巻1話はムーちゃんに障害が有ると発覚するまでと夫婦がそれを受け入れるまで過程が描かれています。
思い悩む彩に自分が重なる
我が子が障害児かもしれない、いや、そんなはずは無いと悩み葛藤する彩。
彩はムーちゃんが生まれる前から英会話の教材を買おうと夫におねだりし、夫は娘でもサッカーをやらせるという夢がありました。
でも生まれてきた子は自閉症。
私も息子が生まれた時は色んな希望を抱き、英語教室に連れて行ったり、運動の得意な子に育てたいと思っていました。
でも英語どころか、会話もできずコミュニケーションも取れないのです。まさか自分の子供に障害があるなんて、妊娠中思いもしませんでした。
障害の可能性を受け入れるまで
一歳半検診では、積み木を積む事が出来ずカチカチと合わせたりこれなーに?と保健師さんが聞いても無視するムーちゃん。
ただ遅いだけ、ムーちゃんは普通なんだ。と、療育施設を勧められても少し考えますと様子を見ていた彩。
でも、2歳過ぎても話せないムーちゃんを見てムーちゃんの成長の為に療育施設への入園を決めます。
障害の可能性ってなかなか受け入れられないですよね。療育施設へ入園することで我が子の障害を認めた事になってしまう…。
でもムーちゃんのために入園を決めたお母さんは強い。
私は2歳の頃はまだ成長がのんびりなだけ。息子は普通かもしれない。とわずかな希望を持っていました。
悩むパパの姿がリアル
夫は娘の障害の可能性を受け入れる事が出来ず次第に帰宅が遅くなっていきます。
「知的障害があると言われた」と告げる彩に、「もうその話はしないでくれ」と言ってしまいます。
ショックを受けた彩はムーちゃんを連れて家出してしまいました。
もう家族も終わりだと、絶望してムーちゃんを抱いたまま海に入る彩。しかしムーちゃんの笑顔を見て、この子を守らなきゃいけないと我に返りました。
知的障害がある、一生話せないかもしれないと病院で告げられショックを受けた後、
唯一のパートナーにその話はするなと言われてしまったのです。
私も夫に全く同じ事を言われたのでその時のショックな気持ちが痛いほどわかります…。
でも夫は夫で、お風呂に入れても嫌がり泣き叫ぶし普通の反応が帰ってこないムーちゃんに悩んでいたのです。
自分の子供が知的障害があるなんて、簡単に受け入れられない。彩が買った自閉症の本を読んでしまえば自分はきっと不安に負けてしまう。
夫も本当は一緒に育児がしたかったんですよね。やはり父親は母親よりも障害を受け入れる事は難しいのでしょうか。
印象的なシーン
私が一番印象に残ったシーンは病院で障害の可能性の話をされた帰り道。
お喋りしながら歩く親子を見て、自分にはあんな未来はやってこないかもしれない。と思う所。
普通に会話する親子を見て、普通に遊ぶ子供達を見て、羨ましい。みんなが当たり前に過ごしている日常は、私たちにはやってこないかもしれないと絶望する彩。
きっと発達に悩んだ事のある人なら共感するはず。
さいごに
1話の感想とあらすじ紹介でした。
単行本には3話まで掲載されており、2話と3話は彩のお母さん(ムーちゃんのおばあちゃん)との関係のお話です。
これまた泣けました。いいお母さんです。
私の母も重度の自閉症しか知らず、私の息子が自閉症だと説明しても最初はピンと来なかったようです。お婆ちゃん世代に理解してもらうのはなかなか難しいですね。
まだ1巻しか出ていないので続きが楽しみです。
2話の感想はこちら↓
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『ムーちゃんと手をつないで〜自閉症の娘が教えてくれたこと〜』 みなと鈴 | Souffle(スーフル)