お勧めしたい自閉症の漫画 ムーちゃんと手をつないで【あらすじ感想③】
ムーちゃんと手をつないで3話の感想です(ネタバレ有りご注意下さい!)
個人的に一番泣きました。
母の愛、深すぎ!!
1話と2話はこちら
3話あらすじ
もう二度と来ないで!と母親に怒鳴りつけた彩。あれから二ヶ月。母親は家に来なくなりました。
母親が来なくなり穏やかに毎日が過ぎていくけど彩の心は晴れません。
お母さんが自分をどれだけ大事に育ててくれたか、子供に拒否された親の気持ちが痛い程わかるからです。
それでもあの日言われたことは許せませんでした。
お母さんの気持ち
3話は彩のお母さんとのお話の続きです。
自閉症を理解してくれず、『あんたのせい』と言い放った母親を許せない彩。仲違いしたまま毎日が過ぎていきます。
見兼ねた夫が彩の母親に連絡をし、家に招待しました。
一方母親は毎日どう思って過ごしていたのでしょうか。
自分が子育てしていた時代にはほとんど聞かなかった自閉症。それを簡単に理解しろと言われても難しいのかもしれません。
しかし彩の母親は理解しようと自分なりに頑張っていたのです。ムーちゃんの通う療育施設にも足を運び、子供達の様子を見ていました。
そして自閉症の事を調べて自作のノートに書き記していたのです。理解する努力をしない祖父母が多い中彩のお母さんは一生懸命勉強してくれていました。
多動の子を連れての買い物の大変さ
ムーちゃんを連れてスーパーに来た彩ですが、カートに乗ってくれず走り回るムーちゃんを追いかけて買い物どころではありません。
そうなんですよ!
自閉症の子を連れてスーパーで買い物をする事の難易度の高さを皆さんにも知って欲しい!
健常の子供でもこのくらいの年齢だと大変ですよね。それに輪をかけて大変なんです!
大騒ぎなムーちゃんを見て、
躾が出来ていない
変な子がいる
と周囲から聞こえる声と好奇な視線が辛い。
でも慣れないといけない!悔しくても、強くなるしかないんだ…。
そしてついに魚の入ったケースを倒してしまいます。魚は散らばり、ムーちゃんは大泣き。
彩はお店の人にもほかのお客さんにも謝りますが、躾も出来ないバカ親が子供を産むなと言われてしまいます。
私だったらもう辛くて泣いちゃうかも。
慣れるしかない。本当にそうかもしれませんね。
救世主現る!!
ムーちゃんと彩をみて悪態をつくお婆さんに、
バカはあんただよ!クソババア!
と言い返してくれた人が現れました。
それは何と彩のお母さんでした。
あの子は自閉症なんだ。親の躾のせいじゃない!
これでも読みな!と自閉症についてまとめた自作のノートを渡すが、お婆さんには伝わらずノートははたき落とされてしまいました。
そのノートには、
- 愛情不足のせいじゃない
- しつけが原因ではない
と書かれていました。
ママの勉強不足でごめんね…色々お節介だったわよね。でもね、いつまでもママの中ではアンタは小さい子供だったのよ
ここで私の涙腺は崩壊しました😭
子供を産んでから母が子供を思う気持ちが痛い程わかるようになりました。海より深い母の愛です。
私は母子家庭で育ちましたが、実家にいる時には母の気持ちに全く気が付きませんでした。離れてからどんなに母が一生懸命私を育ててくれたかがわかり、感謝しきれません。
さいごに
最後お母さんとも和解出来て良かったです。マイホームが建ち、新しい生活が始まるところで1巻がおしまいです。
2巻発売はいつになるでしょうか。首を長くして待ちます!
単行本の中に医療ライターの方が執筆しているムーちゃん通信が入っています。チック症について、感覚過敏についてなどとてもわかりやすく書かれています。
何度も言いますが、是非自閉症を知らない人に読んで欲しい!!
この漫画が世に広まりますように。
4話の感想はこちら