私立幼稚園から公立保育園に転園したときのこと②
我が家の自閉症スペクトラム長男が、
私立幼稚園から公立の保育園へ転園する時の事。どうするか禿げるほど悩んだお話です。
前回の続きです↓
開かれた初めての支援会議
この日来てくれたのは子ども課の先生とMさんの2人でした。現在よりだいぶ少ないです!
言われた時間に幼稚園へ行きましたが、園長は私と目も合わせません。「?」と思いましたが、その時はあまり気にせず。
しかし支援会議が始まっても園長は一言も発せずボーッと窓の外を見ていました。
そして園の様子を語る担任の先生。
日頃どう過ごしているかを話し、最後に「苦手な子がいるのですが、その子が近づいただけで怒鳴るんです。何もしていないのに。フユタ君の被害妄想というか…。」
この苦手な子とそうなった経緯は噛み付かれたりあっちいけ!と突き飛ばされたりしたからなのに。
どちらにせよ先生は現場を見ていないので、フユタの被害妄想と結論付けたようです。
そして最後に園長が「自閉症だからって、ちゃんと見て貰えてないとか言わないで下さいね。うちは自閉症の子の受け入れ経験もちゃんとあるので。」
びっくりしてその時は何も言えませんでした…
先生に見て貰えてないなんて、私は言っていない。先生のいない時間帯があり不安で登園出来ないと相談しただけなのに。
なんで??
自閉症だからって…?
被害妄想…?
くやしい…
くやしい!
この日の事はずっと私の心の傷となりました。
A幼稚園の園長という人間
そして何が気に入らなかったのか、その日以降、挨拶をしても園長には無視され続けました。
担任の先生から聞いた園長の実態
- 辞めると言った先生に給料を減らした
- フユタの支援は何もするなと指示
- 幼稚園で火事が起き、園児の作品が燃えたのに保護者に説明無し
- 給食が少ない疑惑(給食費を浮かせてる)
他にも数々の悪事を聞かされ、アレルギーがあったフユタの給食についても色々と文句を言っていたようでした。
この幼稚園にいてもフユタにとっては悪影響しかないんじゃないか??
そう思い始めました。
保育園に転園するかどうか悩む
でも環境が変わることはフユタにとってはどうなんだろう。
本人に聞いてみると
「保育園は怖いお友達いない?幼稚園は誰も遊んでくれない。寂しい」つたない言葉で気持ちを話してくれました。
この時仕事を辞める事になっていましたが、同時にゴマちゃんの妊娠もわかったので保育園に入る事は問題なく、問い合わせてみたら公立のD保育園に奇跡的に空きがありました。
しかし子ども課に相談すると、
「環境が変わることはフユタ君にとってかなり負担になるのでは?小学校に入ったら、同じ事があっても転校はできませんよ。」
と言われました。
たしかにそうなんだけど、フユタは年少です。
小学校とか先の話じゃなくて、今集団生活を過ごす基盤が出来ないと小学校も何も無いじゃない…。と、思いました。
結局誰に相談したって決めるのは私です。
夫にも散々相談したけど、やはり決断を下すのは私。悩んで悩んで悩んで悩んで…
保育園に転園を決めました。
決定打は誰も遊んでくれず寂しい。幼稚園やめたい。というフユタの言葉。
決めるギリギリまで幼稚園には内緒で動き、ちょうど12月の終わりごろだったので冬休み前まで通い、二学期が終わると同時に幼稚園をやめました。
そして最後の最後に嫌なことが。
園長にやめると話したが、「あ、そうですか!はいはい」で終わり。二学期最後までいるなら1月分のお金も払ってね!とそれだけ。
そして最後に園でフユタの写真を撮りたいと言ったら…
断られた!!
担任が言うには、他の辞めた子にはいいと言っていたのに…とのこと。
え?園でフユタの写真を撮りたいという希望も通らないの?
私はその瞬間
今までの色んなことを思い出し、悔しくて泣いてしまいました。
「私たち親子は園長に何かしましたか!?こうなった事も園を攻めた事なんて一度もありません。何が気に入らなくて最後までこんな仕打ちなんでしょうか」
恥ずかしながら、大号泣でした。
悔しくて
悔しくて…
本当は、先生がいない時間帯があるとか、その間息子が隅っこで泣きながら待機していた事を教えて貰えなかったとか
園を責めたい時もあった。
でも一度も責めなかった。
それはうちの子が障害があり、人一倍手がかかって迷惑かけて申し訳ないと思ったから。
私たちはこれからもこうやって日陰の道を歩いて行かないといけないのでしょうか?
発達障害だから
みんなと同じように過ごせないから…
私はともかく、フユタはそんな風に生活させたくない!!!
新しい保育園の園長先生には今までの事をお話して、理解して貰ってから入園しました。
そして入園までに2回ほど一緒に外遊びに混ぜてもらいました。
新しい保育園の生活
結果的に転園は大正解でした。
幼稚園と違い、子供達は途中入園のフユタの為にみんなでお手伝いをしてくれ、遊びに誘ってくれ、先生も手厚く見てくれ、少しずつ楽しく過ごせるようになりました。
そして現在。
年長になり色々ありましたが、同じ様に集団遊びに参加しない男の子たちと過ごしているようです。友達と遊ぶなんて、年少のあの時のフユタからは想像もつかない程の成長です!!
私の決断は間違っていなかった。
さいごに
転園するかどうかはある意味ギャンブル。
転園先で上手くいくかどうかなんて誰にもわかりません。ただ、私は転園先の園長先生と何度も話したり、入園前に園に連れて行ったり出来る限りのことをやったつもりです。
これでダメなら、しょうがない!そんな一大決心でした。
来年は小学校。子ども課の言う通り、ダメなら転校という選択肢はありません。あと半年以上ありますが、今から不安でいっぱいです…。