お勧めしたい自閉症の漫画 ムーちゃんと手をつないで【あらすじ感想④】
私が全力でお勧めしたい自閉症の漫画、ムーちゃんと手をつないで4話の感想です。
ネタバレありますのでご注意ください!
3話の感想はこちら↓
ムーちゃん新しい療育施設へ行く
気が付けばムーちゃんはもうすぐ3歳。
引っ越し先の新しい療育施設へ転入しました。
以前通っていた虹の森学園とは違い、親子で通う母子通園です。
のんびり過ごしていた虹の森学園と違い、新しい療育施設は活動が多く一緒に通園しているお母さんも後片付けや準備に追われてまるで仕事に来ているようです。
そこに来ている子達は同じ自閉症なのにキチンと活動に参加でき、先生の言っていることも理解できていて、まだ言葉を話せないムーちゃんと比べてしまい彩はショックを受けてしまいます。
「ムーちゃんだけ何もできなかった・・・」
「他の子と比べてもしょうがない。でも療育施設でさえ着いていけなかったら私とムーちゃんの居場所はどこにあるの?」
自閉症の子供が新しい場所に慣れるには、相当時間がかかります。
きっと他の子達もはじめから活動に参加できていたわけじゃないと思う。
それでも同じ障害なのに出来ている子達を見るととても落ち込んでしまいますよね。私も療育施設ではなく普通の幼稚園でのお話ですが、健常の子供たちとどうしても比べてしまい、参観日や行事の後は酷く疲れ、落ち込んでいました。
途中入園したムーちゃんと彩ですが、彩はまるで部活みたいと表現しています。ムーちゃんは何も出来ずただ泣いているだけ。
彩はお母さんの輪に入れず孤独を感じます。わかる!!この感じすごくわかる。みんなの視線が痛いし最初は会話に入れずポツーンとなるんですよね。
私は集団療育の経験がありませんが、成長に嫉妬したりされたりで母子通園も親同士色々あって大変だと聞いた事があります。
明るくて素敵な先生との出会い
彩は、ムーちゃんをもう少し易しいクラスに変更できないか先生に相談しますが、「ごめんなさい、ほかのクラスはもういっぱいで・・・。でもムーちゃんは今のクラスで大丈夫ですよ!」
「最初はみんなドキドキします。大人だってそうです!お母さんもムーちゃんも少しづつ慣れていきましょう!」
先生は明るく励ましてくれましたが彩の気分は晴れないまま2週間が過ぎました。
後に他の保護者から聞いた話で、今ムーちゃんがいるクラスが一番易しいクラスだと知ります。先生は気を使って今他のクラスはいっぱいで・・という言い方をしたんですね。
確かにこの状況で本当のことを言われたら私だったらショックでちょっと泣いてしまうかもしれません。結局いつかはわかってしまうんですけどね。
ムーちゃんは泣くことは無くなりましたがまだ活動には参加できません。しかし、お昼休憩で誰もいない教室でムーちゃんは先ほどみんなが遊んでいた小豆を拾い集め遊んでいました。
参加できていなくても、ちゃんとみんなが遊んでいる姿を見ていたんですね!それを見て急いで彩を呼び、ムーちゃんと一緒に喜びイエーイ!と遊んでくれる先生、とっても素敵!うちの子もこんな先生に見てもらいたいな~と思いました。
感覚遊びと感覚統合療法
とても為になるムーちゃん通信を簡単にまとめてみました。
感覚過敏の子も感覚鈍麻の子も色んな刺激を与えて苦手な感覚に慣れさせる為「感覚遊び」というものを多くの療育で取り入れています。今回出てきたのは「小豆」です。
小豆を投げたり触ったり、その上を歩いてみたりして触覚を刺激します。
感覚統合がうまくいかないと落ち着きがない、そわそわしてしまう等の問題が起こります。感覚統合とは、外から受けた刺激を脳がうまく処理する事です。
感覚統合に必要な3つの感覚
- 触感…皮膚に触れた、触られたときに感じる感覚
- 固有感…筋肉や関節に感じる感覚
- 前庭覚…平均感覚のこと。姿勢を保ったり動きの速さを理解する
固有感については以前記事に詳しく書かせて頂きました。こちらもご覧ください
ムーちゃんは施設で小豆遊びで触覚を刺激し、サーキット運動でマットの上を回転したり平均台を渡ったりして固有感や前庭覚の統合を促しています。
さいごに
続きのお話はこちら↓
次回も療育施設のお話の続きです。
今回私は2巻の発売を待てずにムーちゃんが連載されている「エレガンスイブ」という雑誌を購入して続きを読みました!月刊誌で他にも私の好きな「凪のお暇」や面白い漫画が沢山載っていたので買ってよかったです。
見たいと思ったら待てないタイプなので、今後も定期購読するかもしれません。
このお話は12月号に載っていました!