ぐーたら主婦が自閉症児を育てるお話

3歳で自閉症と診断された息子との生活が辛くダークサイドに落ちたぐーたら主婦のブログです。難しい息子を育てて経験した事や日常のことを綴ります

お勧め自閉症の漫画 ムーちゃんと手をつないで 6話〜8話【最新話】

ムーちゃんと手をつないで6話〜8話のあらすじと感想です(ネタバレ有り。ご注意ください)

 

私の大好きな漫画「ムーちゃんと手をつないで」は作者みなと鈴さんの実体験(娘さんのこと)を元に書かれています。なので漫画の内容はかなりリアルで親としての辛い思いがわかる!!と超共感できますので発達障害自閉症のお子さんをお持ちの方は是非読んでみてもらいたい。

そんな漫画です。

8話ではムーちゃん夜驚と便遊びが始まってしまいます。

 5話のあらすじ感想はこちら↓

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6話のあらすじと感想 ムーちゃんを幼稚園へ行かせたい

ムーちゃんを少しでも成長させたい!

そんな思いから彩は幼稚園の見学へいきます。

しかし「自閉症」というだけで、見学すらも断られてしまいます。

見学にいけても

「加配の先生を付けられるかわかりません」

「つけられても1対1で見ることは難しい」

「もっと早い時期に来てくれれば良かった」

と、なかなかムーちゃんを安心して預ける事ができる幼稚園には出会えません。

 

加配の先生とは?

障がいのある子に対する特別な支援のために追加で保育士を配置すること。

その保育士の事を加配の先生と呼んでいます。うちの息子にもついてもらっています!

障害児二人か三人に対して加配の保育士一人の場合が多く、その基準は市町村にゆだねられているので市町村によって違います。

私の地域ではその子の障害の程度によって柔軟に対応しており1対1の場合もあります。しかし公立の場合には市が配置してくれますが、私立の場合はその園で追加の保育士を雇うのでなかなか私立幼稚園にそれをお願いすることが難しかったです。

市から補助のお金が園に降りるけど使い道は園の自由なので加配の先生の配置に使われないことも・・・。

そんな話を担任の先生としていた時に、ムーちゃんが園庭に生えているキノコを食べようとしてしまいます!

「ムーちゃんダメ!!」

間一髪で前回の最後に不穏な空気を出していた津川先生がキノコをはたき落としてくれました。しかし彩を見る目は冷たくまるで「母親ならちゃんと見ていなさいよ」そんな目だった・・・。

話は戻って幼稚園探し。

市内にある16の保育園と幼稚園、そのうち15か所は門前払い。

あとは美咲台幼稚園のみ。

美咲台幼稚園は制服も体操服も可愛くてとっても素敵な幼稚園で彩の第一希望です。

でもここを断られてしまったらムーちゃんを入れてくれる園が無くなってしまう。

その現実を受け止めなくてはいけません。

幼稚園に行く

たったそれだけの事なのに当たり前に叶えられない

まるで健常者と障がい者の間に分断する川がながれているみたいだ

私が生きていた健常者の世界ではこの子は厄介者でしかないの?

切ないです・・・。その時小学校の校庭で涙する彩の前に現れたのは津川先生

「子供の前でメソメソするのやめたらどうですか?

どうせムーちゃんにはわからないって透けて見えますよ。

あなたを見ているとイライラします。いつも被害者面して。

母親なら子供の前くらい笑顔でいる努力をしてください。」

ムカつく・・・なんだあいつ!!!怒りに震える彩。

療育施設の先生がこのセリフ言っちゃいけないでしょ・・・。

でもまぁ、正論なんですよね。障害のある子を育てた経験がない人の言葉だなぁ。と思いました。健常児の親と障害児の親の間にも大きな川が流れている。そんな気がしてしまいました。

悪いことがあった後には良いことも

先ほどの美咲台幼稚園に入園できることになりました!

「どんな子でも必ず成長します」力強い園長先生の言葉。

ムーちゃんの幼稚園生活はどうなるのか楽しみです。

 

7話あらすじと感想 夫婦喧嘩勃発!?

ムーちゃん、春から幼稚園に通うことが決定しました!

幼稚園入園に向けて水筒を自分で開ける練習をするムーちゃん。

他の子供たちも自分で靴下を履く練習をしたり上履きを履く練習をしています。

入園に向けて頑張る子供たち。しかしムーちゃんは他にも色んな問題があります。

なんと、検診でかかとが育っていないという指摘を受けてしまいました。

ずっとつま先歩きで生活していたので、まるで人参のような形の足の裏に・・・。

放置すると足首が固まってしまうので新たに病院へ通院することになりました。

療育ー週3回

プレ幼稚園ー週1回

週1回ー片道1時間かかる病院へ

週5回みっちりのスケジュールに彩はクタクタです。

夜ごはんを作るのも辛い中、夫の充洋が「俺のパンツがない!」と怒ってきました。

うっかり洗濯を忘れてしまった・・・。

充洋「家にいるんだから洗濯くらいしろよ!!!」

彩「今なんつった!?」

家にいるんだから?ふざけんな!

子育てなめてんじゃねーぞ!!

主婦やってみやがれ!!

文句をいいながらも充洋のパンツをコンビニに買いに行きます。

わざとLサイズのパンツを買い、帰宅後パンツを充洋に投げつけました。

 

最悪な雰囲気の家の中・・・

ムーちゃんはそんな空気を読めませんのではしゃぎます。

「ムーちゃんうるさい!寝る時間!」

怒る充洋。彩はムーちゃんを連れて外へ出ました。

仕事行ってるのがそんなに偉いの!?

主婦は年中無休なんだよ!!

365日やってみろ!!

育児はどんなに頑張っても誰にも誉めてもらえない

彩は泣きそうになりました・・・。

でも負けねぇ!誰が見ていなくても神様は見ている!

一方その頃充洋は、予定がみっちり書かれたカレンダーを見ていました。

 

翌朝

彩は療育を週2回にしたいと先生に相談しました。

「平日が埋まってしまうと家が回らなくて・・・」

すると横から出てきた津川先生!

「いいんじゃないですか?

無理に来てもらう必要ないですよ。

入りたくても入れない親子はたくさんいるんです。

ムーちゃんが入れたのは特例で、本来なら春に枠が空くまで待ってもらうところだったんだから。」

 

アイツが、あいつのすべてが憎い!!!

津川先生に対して怒りが抑えられない彩。

怒りが抑えきれないまま帰宅後夜ご飯の準備をしていましたが、

帰宅した充洋の手にはスーパーの袋が。

お弁当を買ってきたという充洋に向かって持っていた野菜を投げつけます!

 

毎日自分の時間もなくて・・・

疲れた動けないと思っても立ち上がって、泣きたい気持ちになるけど

それでも頑張って炊事洗濯をやっているの

子供のために頑張っているのにこの野菜のように粗末に扱われて・・・

私だって休みたいんだよーーーーー!!!

彩の悲痛な心の叫びでした。

充洋の言い分は

「だから弁当を買ってきたんじゃん。

夕食を作らなくてもいいからゆっくりしてなよ。

ママは自分で自分を粗末にしているんだよ。

飯なんか俺は弁当でいいんだよ。

なんでそんなに無理して毎日つくるんだよ・・・」

「ムーちゃんとパパに美味しいねって言ってもらいたいから。

笑顔が見たいから」

「まったく・・・」と笑う充洋

驚いてずっとこっちを見ていたムーちゃん。

ムーちゃんだってパパとママが笑顔の方がいい。

頑張りすぎは禁物だよ!

最後に投げつけた野菜をみんなで拾いました。

 

何はともあれ夫婦が仲直りできて良かった!

お互いの大変さはその立場にならないとわかりません。理解する努力をお互いにしないと、夫婦はうまくいきませんよね。しかし彩は大変だ・・・。私だったら毎日お惣菜だな(笑)

でも必死に夕飯作っているのに弁当買ってこられたら怒るかも。せめて連絡してよ!ですよね~。

そしてつま先歩きでかかとが育たないと、はじめて聞きました!!

うちの子の足は大丈夫なんだろうか・・・。

息子のつま先歩きのこと↓

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8話あらすじと感想(最新話)夜驚と便あそび

それはある日突然始まりました。

夜驚です。

夜中に突然泣き叫び何をやっても泣き止みません。

それが毎晩続くので彩の体力は限界です。

「この子の将来は私にかかってるからさ」と話す同じ療育のママ。

彩はムーちゃんの将来が不安になってきました。

親は先に死んでしまう。ムーちゃんを残して。そしたらムーちゃんはどうなるの?

そんな話をパパとしていたら、

「そんな先の事をいまから考えてもしょうがないよ。解決しないことは考えないほうがいい。結局今できることをやるしかない。」

と言われてしまいます。ママは先の事を考えて不安になるけどパパはそんな事考えても無駄だという。これ我が家も全く同じなんですが女脳と男脳との違いなのでしょうか・・・。

そんな話をしていたら例の津川先生が子供を連れて歩いているのを目撃してしまいます!子供と楽しそうにお話しながら・・・。独身だと思っていたけど子供いるんだ。モヤモヤしてしまう彩。

家に帰り悶々と考えているといやーな匂いが・・・。

なんと、ムーちゃんがう〇ちで遊んでいました!!!!服もソファもカーテンもう〇ちだらけ

ムーちゃんの口のまわりにも。まさか、食べたの・・・?

部屋中に転がるう〇こ。想像しただけでカオス。

この便遊び、弄便(ろうべん)といって知的障碍者認知症の人によくあることだそうです。

夜驚もまだ収まらず、大変な生活の中頭をよぎるのは津川先生。

仕事が終われば療育から解放され、

休日はジョギングして子供と楽しく会話もできる。

私の大変さはわからない・・・。

次の日、津川先生の挨拶を無視した彩。

「挨拶くらいしたらどうですか?」と言う津川先生に対して

「先生、お子さんいらっしゃったんですね。楽しそうに歩いているところをお見掛けしました。障害のある子供を持った親の気持ちなんてわかるんですか?大変さがわかるんですか?わからない人に笑顔でいる努力をしろとか言われたくありません!!!」

キレてしまった彩は今日の療育を諦めて帰ってしまいました。

どうやら津川先生はそうやって何人もの親を追い詰めていたようです。

療育をやめてしまうと子供たちは療育を受ける場を失ってしまいます。

「ムーちゃんごめん。ママもう療育に行きたくない・・。やめたい」

彩は、ムーちゃんはこのまま療育をやめてしまうのでしょうか?

そして津川先生の背景には何があるのでしょうか?ただ理想の育児を押し付ける嫌な人じゃないといいのですが。

さいごに

ムーちゃんと手をつないでのあらすじと感想でした。

その子を育てる大変さはその子の親にしかわかりません。毎日大変な生活の中、いつもいつも笑顔でいる努力なんかする必要はないと私は思います。

ママだって悲しくて泣くときもあるしイライラするときもあるよ!そんな姿を見せるのもいいんじゃないでしょうか?次回のムーちゃんはエレガンスイブ9月号だそうです。今回の6話は3月号、7話は5月号、8話は6月号に掲載されていました!