ぐーたら主婦が自閉症児を育てるお話

3歳で自閉症と診断された息子との生活が辛くダークサイドに落ちたぐーたら主婦のブログです。難しい息子を育てて経験した事や日常のことを綴ります

発達障害の息子に対する園での支援と就学に向けての事

先日はフユタの支援に関係する方々が集まり話し合いをする支援会議の日でした。

支援会議は専門家の方々がフユタの園での活動を見て、それに対する意見が貰える貴重な日。年に3回程開催されます。

今回も色々アドバイスを頂き参考になったので記事に残しておきます。

 

年長6月の支援会議

今回も保育所等訪問に来る先生、療育施設の先生、市の子ども課、福祉課、療育コーディネーター、園長先生、担任の先生、加配の先生と沢山の方に参加していただきました。

年長になり担任の先生は変わっていないけどお友達が少し入れ替わった事と、教室の場所が変わりました。これは例えば年少の頃幼稚園から保育園に転園した時よりもフユタにとっては別世界なんだそうです。

同じ場所(保育園)なのに環境が変わる事のほうが不安に感じるそうです。

 

園の先生から見て年長になり成長した事

  • 自分から友達を誘う事が増えた
  • 自分の思いを少しずつ話すようになった
  • 嫌な事があると先生の肩をトントンして教えてくれるようになった
  • お友達にも嫌な事は嫌だと伝えられるようになった

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専門家から見て気になること

  • 歩き始めがつま先歩きになる→刺激を入れている
  • 次の活動に移る時に先生のエプロンをつかむ→次に何をするかわからず不安になる
  • みんなで歌を歌う時に殆ど歌わず体をゆらす→集団行動が苦手な割にその場にいられることは良いことですが、本人はストレスは溜まっているはず

意外だったのは先生のエプロンを掴んだ時、先生としての対応のNG例は「ここにいるから大丈夫だよ」と声をかけたり手を握ってあげる事だそうです。

こうやって安心させると特定の先生がいないと行動出来なくなってしまうとのこと。自分が先生だったらついやってしまいそう~!

産まれた瞬間から他人が怖い特性

何度も書いていますがこの事件についての話 

www.necojirou.net

 

www.necojirou.net

「トラブルがあり親御さんとしては悩むし何とかならないかとおもいますが、 この"特定の子を嫌だ”と思う感情は人に関心が出たということで成長の証です。」

と言われました。確かに今まで誰かと何かがあってもその子が嫌だと言うことはありませんでした。漠然と、ただ「園に行きたくない」というだけでした。

それは人に関心が無かったからなんですね。

この事件があってから再び他人を怖がるようになってしまったと相談したのですが、

「お母さん、周りは他人を怖いと思う事を何とかしてあげたいと思いますが、この子達は産まれてきた瞬間から一生他人が怖いんです。」

と言われました。

そうか、この子はおぎゃーと産まれたその瞬間から他人が怖かったのか。

そしてそれが治る事はないんだなぁ。切なくなりました・・・。

話がそれましたが、特定の嫌な子を排除したとしてもまた別の嫌な子が出てくると思うので、解決策としては「仲良くする必要はないよ」と避けることを気長に教えてあげてください。とのことでした。

人より出来ないことに気が付いた本人への対応

私が相談したことですが、人より劣っていることに本人が気が付き何とかしたい、悔しいという思いが出てきた。

  • 運動が出来ないから体操教室に通いたい
  • 活舌が悪く聞き取って貰えないことが悔しいのでSTの先生を探している

体操教室へ体験してみて本人が通いたいといったので通わせようと思う事。

活舌が悪いからSTに通いたいのにその場所が無いこと。を話しました。

この話を聞いた専門家の意見↓

そもそも苦手を克服させようと思うことより好きな事、得意な事を伸ばすべき。

体操教室に関しては自分で体験に行き、自分で通いたいと決めたことだからやらせてあげていいと思う。ただそこでやっぱり出来なくて自尊心が傷つかないか心配。

「世の中にはいろんな人がいて、みんな得意な事と苦手な事がある。だからあなたはそれでいいんだよ。」とこれも気長に教えてあげる事が大事で、幼いころからそう言って育ててあげると全然違うそうです。

他人が怖いのによく体験に参加できたね!?とびっくりされましたが、たまたま同じ保育園の子がいて一緒にいてくれた事を話すと、「やっぱりそうなんだ。他人は怖いけど相手から必要とされると嬉しいんだよね。」と言われました。

そう言われればフユタはいつもそうだった。

遊びたいと誘ってくれる子の事が好きで、そうじゃない子に自分から行くことはありません。

そして得意な事を伸ばすの「得意なこと」は別に点数で出るものだけではなく、笑顔が可愛いとか優しいとか、それを誉めてあげるだけでいい。他人より優れている所を探す必要は無いよと言われ、なるほど、それなら深く考えず実行できるなと思いました。

就学に向けての事。普通級か支援級か

これは子ども課の先生が色々と話してくださいました。

※私の地域は情緒支援級=通級で、普通級と支援級両方在籍する形です。苦手な科目や休み時間だけ支援級を利用する形になり、普通級にいるか支援級にいるかの割合はその子によって違います。

普通級から支援級へ移ることは自尊感情が著しく下がります。

それを再び上げてあげるのはかなり大変です。

支援級に行ったからといってもう戻れないかも・・・と思うのは一昔前の話。

子どもは大人と違ってそのへん柔軟なので、最初からこの教科は○○君は支援級へ行くとなっていればすんなり受け入れてくれます。でも、途中から支援級へ行くとなると、何で!?と問い詰められる事が多いですよ。」

あとこんなこだわりの話も。

「最初に支援級を利用しない選択をしたとして・・・

居場所を教室に限定してしまうと、辛くて教室に居たくないのに教室に居る事がこだわりになってしまい、途中で支援級に移る選択をしても本人が行けなくなってしまうというパターンもあります

普通級から支援級へ行く弊害を語ってもらいました。

こんな感じなので、皆さん支援級推しでした。

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私の中でもほぼ支援級で決まりというところでしょうか。

ちなみに就学前の集団発達検査では特に何も引っかからなかったそうです。

さいごに

発達に詳しい専門家が集まってアドバイスをくれるこの支援会議はとっても有意義な時間でした。

困りごとがない時は特に話すこともないなぁなんて思っていましたが、困りごとだらけの今は支援会議の日が待ち遠しかったです。

 
※色々思う事があり、実験的にスターを非表示にしています。